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伝説の走塁再び


渡辺久信監督初年度のこの年は見事にリーグ優勝、更に日本一を成し遂げます。

そして当時開催されていた日本、韓国、中国、台湾の4カ国のチャンピオンチームで争うアジアシリーズへと駒を進めました。
予選リーグ初戦は敗れたもののその後は連勝し決勝となるこの試合に臨みました。

試合は投手戦となりライオンズは涌井秀章投手、星野智樹投手、大沼幸二投手のリレーで9回まで無失点に抑えます。
しかし打線も決め手を欠き無得点のまま9回裏の攻撃を迎えます。

9回裏も簡単に2死を取られたものの石井義人選手が四球で出塁します。
すると続く佐藤友亮選手のセンターへのヒットの間に石井選手が長駆ホームインし、サヨナラ勝ちで見事にアジア王者に輝いた試合となりました。
アジア大会開始後4年連続で日本勢が優勝していただけに面目を保つ形となりました。

この石井選手の走塁は1987年日本シリーズにおける辻発彦選手の走塁を思い起こさせるような素晴らしいものでした。
背景としてセンターの選手は山なりの送球が多いなど統一側の守備の緩慢さをあらかじめ研究していた事や、外野の守備シフトなども踏まえた判断があったようです。

渡辺監督の怒らない指導法で若手選手がのびのびプレーできている反面大雑把にもなっているように思えましたが、黄金期から受け継がれている緻密さはまだ健在だと感じた一戦でした。


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