2020年12月

平井投手は先発争いに参戦


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先発挑戦


平井克典投手は本人の希望通り来シーズンは先発に挑戦するようです。

ただし先発を確約という訳ではなく結果が出なければリリーフに戻すとの事ですし、辻監督としては先発調整で投げ込みを行う事で何かを掴んで欲しいという思いがあるようです。
平井投手は昨シーズンに81試合登板した反動からか、今シーズン途中からは安定した投球を続ける事が出来ませんでした。
そのため調整法を変える事で復調のきっかけになるかもしれません。

今シーズン終盤に固定されていた先発は高橋光成投手、ニール投手、松本航投手、浜屋将太のみで人数が不足しており、さらに試合によっては不安定なピッチングとなる事も多かったです。
従って平井投手がローテーション入りできればチームとしても非常に大きいと思います。
そのためには辻監督が課題として挙げている変化球の精度をどれだけ上げられるかと共に、サイドスロー投手が苦手とする左打者を抑えられるボールを習得できるかがポイントになるでしょうか。


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1997年トレード:ファイターズのエースを獲得


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1対2の交換トレード


1997年のオフにファイターズの西崎幸広投手とライオンズの石井丈裕投手、奈良原浩選手の交換トレードが成立しました。

ファイターズのエースだった西崎投手はFA宣言せずに残留する事を表明したものの、球団との確執がありトレード要員または自由契約にするという事実上の戦力外通告を受けます。
そのため西崎投手自身がライオンズへのトレードを希望し、ライオンズの東尾監督も熱望した事から獲得に動きました。
しかしファイターズの上田監督が交換要員として奈良原選手と投手1名を希望して譲らず、最終的に内野の準レギュラーだった奈良原選手と1992年沢村賞の石井投手を放出する事で話がまとまりました。
事実上の戦力外となった選手を獲得するのに主力級の選手を2人放出するのは足下を見られている気がしましたし、交渉下手だと思った印象があります。

そこまでして獲得した西崎投手ですが1998年は故障等で4試合のみの登坂に終わりましたが、1999年はリリーフに転向してシーズンを通して抑えとして活躍しました。
松坂投手の初登板試合でもセーブを記録しています。
しかし以降は大きな結果を残せず2001年限りで引退となりました。

ファイターズに移籍した石井投手も移籍後は振るわず1999年限りで戦力外となりました。
一方で奈良原選手は移籍直後の1998年には初の規定打席に到達するなど大きく飛躍してファイターズの主力となりました。

総括


トレード時点でつり合いが取れていないと感じたトレードですが、西崎投手は当初期待していた先発としての活躍は見せられなかったのに対し、奈良原選手はファイターズのレギュラークラスとなるなど結果としてもファイターズに利があったように思えます。
トレードの経緯自体も腑に落ちない部分もあり、フロントの交渉力の重要さも思い知らされたトレードとなったのでした。


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来シーズンの4番打者


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山川選手が基本線


今シーズンは低迷したチームの4番打者ですが、辻監督としては来シーズンの開幕4番は山川選手の起用を考えているようです。
山川選手が第一候補になるのは当然と思いますし、今のチーム構成では打率.250ホームラン30本という低いハードルでも4番に固定で良いのではと思います。
(もちろん30本で十分ではなく40本、50本を打って欲しいと思っています)

現有戦力で他に理想的な4番タイプと言えば中村選手、メヒア選手くらいと思っていますが、メヒア選手は長期間の4番固定は難しいと思いますし、中村選手もどれだけ復調できるかの懸念はあります。
今シーズン終盤には栗山選手が4番を打ったように繋ぎの4番という考え方もあるものの、やはり山川選手、中村選手、メヒア選手以外が4番に入る場合はチームとして厳しい状態の時なのだと思います。
(今シーズン順調に経験を積んでいれば候補に挙がったかもしれない選手もいますが、不祥事が本当に残念です…)

もちろん辻監督も無条件で4番を空けて待っている訳では無いようですので、まずは足首を万全の状態にした上で、キャンプで完全復活をアピールして4番の座を掴み取って欲しいです。
そして数年後には渡部選手とのハイレベルな4番争いを期待しています。


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メヒア選手とスパンジェンバーグ選手契約合意報道


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残留濃厚


メヒア選手スパンジェンバーグ選手が契約合意に達したとの報道がありました。
(ギャレット投手契約の時点で油断していましたが両選手も未契約でした…)

今季来日7年目となるメヒア選手は最終的に打率2割そこそこに終わったものの3年振りの二桁本塁打を記録し、シーズン中盤は良い場面で活躍を見せてくれました。
年齢的にシーズンを通しての大爆発を見込むのは厳しいかもしれず、山川選手が復調すれば基本的にサブ的な起用になるかもしれませんが、来季もここぞの場面での打棒に期待したいです。

来日1年目のスパンジーは、シーズン序盤は苦戦したものの徐々に適合してチームに欠かせない戦力となりました。
打撃はもちろんリーグトップの三塁打を記録したアグレッシブな走塁も魅力です。
三振の多さが気になりますが、低めの変化球は見極めて四球を選べるようになってきましたし、後は高めの釣り球を見送れるようになれば更に成績が上向くのではないでしょうか。
とはいえもともとアグレッシブさが特徴ですので、ある程度の三振は仕方ないと割り切ってフリースインガーとして7番くらいに固定できれば20本塁打も期待できるのではないでしょうか。

両選手ともに真面目でチームに溶け込んでいるナイスガイですので、1年でも長くライオンズの選手として活躍して欲しいと思っています。


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2002年ドラフト:大卒松坂世代ドラフト

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過去のライオンズドラフトの思い出を振り返ってみようかと思います。
今回は2002年のドラフトです。

自由獲得枠:長田秀一郎投手(背番号19)


高校時代は松坂投手と同じ神奈川県という事もあり甲子園出場はなりませんでしたが、慶應大学で実績を積み重ね自由獲得枠でライオンズに入団しました。
ルーキーイヤーから1年間1軍に帯同すると、以降もリリーフとして投手陣を支えました。
しかしシーズン毎に好不調の波が激しく不調の年は1軍登板が激減するなど安定感を欠き、2013年途中に渡辺直人選手とのトレードでベイスターズに移籍となりました。
引退後はライオンズのアカデミーコーチを経て、来年からはファーム育成担当に転身します。

通算1軍成績:389試合25勝25敗85H2S 防御率4.14
  

自由獲得枠:後藤武敏選手(背番号6)


松坂投手と同じ横浜高校から法政大学を経てライオンズに入団しました。
するとカブレラ選手の故障もあり新人で開幕4番という44年ぶりの快挙を成し遂げました。
その勢いのまま1年目は中軸を打つなどの活躍を見せましたが、2年目以降は成績が低迷していき、2011年オフに武山真吾選手とのトレードでベイスターズに移籍しました。
引退後はイーグルスでコーチを務めています。

通算1軍成績:618試合312安打52本塁打184打点1盗塁 打率.254

4巡目:小野寺力投手(背番号14)


埼玉出身でライオンズファンを公言しており、希望通り4巡目でライオンズに指名されました。
2年目から1軍のリリーフに定着し一時期はクローザーを務めるなどの活躍を見せましたが、2011年は開幕から1軍出場がないままシーズン途中に鬼崎裕司選手とのトレードでスワローズに移籍しました。
引退後はライオンズのスタッフ・コーチを経て、2017年からはスワローズのコーチを務めています。

通算1軍成績:310試合23勝24敗31H59S 防御率4.05

5巡目:春日伸介選手(背番号61)


この年唯一の高卒選手で和製大砲として期待されましたが、プロ入り後は2軍でも結果を残す事が出来ずに2年で退団となってしまいました。

通算1軍成績:出場なし

6巡目:上本達之選手(背番号49)


社会人出身ですが高卒4年目のため松坂世代の選手です。
高校時代は夏に甲子園で延長15回サヨナラボークで敗れた試合で捕手を務めていました。
プロ入り後は捕手だけではなく時には一塁手や代打としても活躍を見せました。
2017年の引退後はブルペン捕手・育成コーチを経て来シーズンからは2軍コーチに就任します。
期待の中熊選手の飛躍の裏には上本新コーチのアドバイス等の影響もあったようですので、更なる若手野手の育成に期待しています。

通算1軍成績:466試合168安打13本塁打78打点3盗塁 打率.226

総括


大学に進学した松坂世代の選手がドラフト解禁となった年で、ライオンズも5名中4名が松坂世代の選手の指名となりました。
この年は大豊作で他球団の上位はホークスの和田投手、新垣投手、ベイスターズの村田選手、ジャイアンツの木佐貫投手、久保投手、カープの永川投手、スワローズの館山投手など大活躍をした選手が多いため、ライオンズの指名選手は少し物足りなさは感じるものの、それでも長くチームに貢献してくれたと思っています。
また4選手とも引退後はコーチや育成に関わっており、人柄や指導面でも評価されているいるようです。


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ライオンズファン歴35年。ブログでライオンズに関する記事を書いています。
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