1対2の交換トレード
1997年のオフにファイターズの西崎幸広投手とライオンズの石井丈裕投手、奈良原浩選手の交換トレードが成立しました。
ファイターズのエースだった西崎投手はFA宣言せずに残留する事を表明したものの、球団との確執がありトレード要員または自由契約にするという事実上の戦力外通告を受けます。
そのため西崎投手自身がライオンズへのトレードを希望し、ライオンズの東尾監督も熱望した事から獲得に動きました。
しかしファイターズの上田監督が交換要員として奈良原選手と投手1名を希望して譲らず、最終的に内野の準レギュラーだった奈良原選手と1992年沢村賞の石井投手を放出する事で話がまとまりました。
事実上の戦力外となった選手を獲得するのに主力級の選手を2人放出するのは足下を見られている気がしましたし、交渉下手だと思った印象があります。
そこまでして獲得した西崎投手ですが1998年は故障等で4試合のみの登坂に終わりましたが、1999年はリリーフに転向してシーズンを通して抑えとして活躍しました。
松坂投手の初登板試合でもセーブを記録しています。
しかし以降は大きな結果を残せず2001年限りで引退となりました。
ファイターズに移籍した石井投手も移籍後は振るわず1999年限りで戦力外となりました。
一方で奈良原選手は移籍直後の1998年には初の規定打席に到達するなど大きく飛躍してファイターズの主力となりました。
総括
トレード時点でつり合いが取れていないと感じたトレードですが、西崎投手は当初期待していた先発としての活躍は見せられなかったのに対し、奈良原選手はファイターズのレギュラークラスとなるなど結果としてもファイターズに利があったように思えます。
トレードの経緯自体も腑に落ちない部分もあり、フロントの交渉力の重要さも思い知らされたトレードとなったのでした。
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