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東尾ライオンズの主砲


FAでジャイアンツに移籍した清原選手に代わる主砲候補として1996年オフに獲得したのがドミンゴ・マルティネス選手でした。

打撃面では期待値が高かったもののキャンプやオープン戦でファーストの守備の不安が露呈し、高木大成選手がファーストにコンバートされた一因となっています。
しかしシーズン途中から5番指名打者に固定されると打棒が爆発し、打率.305で31本塁打108打点という好成績を残してベストナインを獲得しました。
翌年も主砲として打率.283で30本塁打95打点と活躍しリーグ連覇に貢献しました。

お腹の出たぽっちゃり系の選手でしたが意外にバッティングは柔らかく、パワーと巧さを兼ね備えた選手でした。
また好成績を残す一方で性格は非常に温厚で紳士的であり、ファンからはマルちゃんの愛称で呼ばれ親しまれた選手でした。

しかし前述の守備難から2年連続で出場した日本シリーズではDHのないセリーグ主催試合では主に代打での出場に留まり、主砲を欠いたチームは日本一を逃す結果となりました。
すると球団は守れない走れない選手では日本シリーズを勝ち抜けないと判断し、1998年限りで自由契約となってしまいました。

結果的に翌年に獲得した外国人選手たちは全く打てず(しかも守れず)、日本一どころかリーグ優勝からも遠ざかるという皮肉な結果となってしまいました。
チームの貢献度やファンからの人気を考えても未だに疑問の残る判断だったと思います。



一方でマルティネス選手は翌1999年途中にジャイアンツに入団すると、守備の不安はありつつも打力を優先してレフトでも起用される試合もありました。
他の選手との併用という事もあり規定打席には到達しなかったものの相変わらずの打棒でチームの勝利に貢献し、2001年までプレーを続けました。

引退後


引退後はライオンズ在籍時代に投手コーチを務めていた森繁和コーチの縁もあり、ドラゴンズの海外スカウトに就任し、ブランコ選手ルナ選手などの獲得に貢献しています。


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