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大飛球を巡る判定


前も少し触れた事のある試合ですが改めて書いてみます。

4回のライオンズの攻撃で打席に入った森博幸選手がファイターズの岩本投手から右中間に放った打球はぐんぐん伸びてスタンドの最前列辺りの何かに当たって跳ね返ります。
一旦は二塁塁審が右腕をグルグルと回してホームランと判定しますが、ファイターズの上田監督が抗議に出ると審判団で協議した結果フェンスに当たったという事で二塁打に判定が覆ります。

すると1番近くで見ていた審判の判定が覆るのはおかしいとライオンズの東尾監督が抗議した結果、再び審判団が協議に入りますがビデオ判定が無い時代のためなかなか結論が出せません。
そして20分以上経過してからようやく出た判定が間を取って三塁打でした。

一応判断の根拠としては普通に打球処理が行われていても三塁に行けていたとの事でしたが、上田監督は森選手の足では三塁は無理とコメントしており、ファンとしてもその通りと思った記憶があります。
観戦しているファンは放ったらかし状態だったため上田監督もこれ以上の抗議はせずに試合再開となり、続く打者の犠牲フライで森選手が生還し、試合もライオンズが勝利しました。

外野席で観戦していたファイターズファンの試合後のコメントによるとスタンドの中の手すりに当たっており最初のホームランの判定が正解だったようです。
結果的にホームランと同じ1点が入った形になりましたが、判定が二転三転して結論が出るまでに時間がかかったために、ファイターズ側の気持ちの切り替えが難しかった部分もあるのではと思います。

VTR判定やリクエストが導入された今では絶対にあり得ない判定ですが、当時でもさすがにおかしい判定だと思いつつもそれが許された時代なのかなとも思ってしまいます。
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