トレード史

世紀の大トレード以来31年ぶりとなったホークスとの交換トレード

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交換トレード


5日に齊藤大将投手とソフトバンクの野村大樹選手との交換トレードが成立しました。

ホークスとのトレードはあまり例がなくダイエー時代の1997年オフに現スカウトの渡辺智男投手を金銭トレードで獲得(ライオンズ復帰)したのが最後でしょうか。
そして選手同士の交換トレードとなると1993年オフに行われた秋山幸二選手、渡辺智男投手、内山智之投手佐々木誠選手、村田勝喜投手、橋本武広投手の世紀のトレードまで遡りそうです。




ライオンズにとっては一番実績の無かった橋本投手がリリーフ左腕として長く活躍してくれたのが収穫でした。
しかしやはり秋山選手がホークスに常勝チームのマインドを持ち込み強豪となるきっかけを作ったトレードだったと思います。

過去を振り返るとホークスに限らずパリーグ球団との交換トレードはあまり行われていません。
日本ハムとは2022年オフの山田遥楓選手佐藤龍世選手、オリックスは2012年オフの原拓也選手山崎浩司選手、ロッテは2002年オフの垣内哲也選手椎木匠選手のトレードが最後で、歴史の浅い楽天とはまで交換トレードは行われていません。

そしてホークスは1999年の初優勝以来上位争いを繰り広げる事が多かったチーム同士だっただけに特にトレードが行われなかったのかもしれません。

その中で久々にホークスからのトレード加入となった野村選手には今後チームの主力として成長してくれる事を期待したいところです。


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実に19年ぶりに成立した巨人との交換トレード

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交換トレード


24日に若林楽人選手と巨人の松原聖弥選手との交換トレードが成立しました。

巨人とのトレードはそれほど例は多くなく2011年シーズン中には捕手補強で星孝典選手を、2008年オフには清水隆行選手を金銭トレードで獲得しています。
また2006年オフには現コーチの黒田哲史選手を無償トレードで、2005年オフには現スカウトの後藤光貴投手を金銭トレードで獲得し、過去のトレードで巨人に放出した選手達を復帰させています。

しかし選手同士の交換トレードとなると2005年開幕直後の後藤光貴投手河原純一投手のトレードまで遡ります。
河原投手は先発投手として期待されての獲得でしたがローテ投手として投げたものの2勝11敗と大きく負け越してしまいました。

1992年シーズン中には大久保博元選手を放出し中尾孝義選手を獲得する捕手同士のトレードが行われました。
ただこれは捕手としては伊東勤選手を、スラッガーとしては清原和博選手という高い壁に阻まれていた大久保選手に対する温情的なトレードであり巨人移籍後は4番も打つなどの活躍を見せました。
一方で中尾選手はライオンズでは外野も守ったものの出場機会はあまり得られず2年限りで引退しています。

1989年オフには西岡良洋選手を放出し鹿取義隆投手を獲得しました。
巨人では信頼を失っていた鹿取投手ですがライオンズ移籍初年度に最優秀救援投手のタイトルを獲得すると、その後も潮崎哲也投手、杉山賢人投手と共にサンフレッチェの一角としてブルペン陣を支える獲得を見せました。

今回獲得した松原選手も巨人での実績もある選手なだけに低迷するチームに刺激を与えるような活躍を期待したいです。

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件数は少ないものの成功例の多いライオンズの開幕前の交換トレード

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開幕前のトレード


日本ハムの郡選手と巨人の若林選手のトレードが成立しました。
キャンプやオープン戦で各チームで補強したいポイントがより明確になってくる時期とは言え開幕まで半月程度となったこの時期のトレードは珍しいと思います。

ライオンズでも件数は少ないものの開幕前にトレードが成立した例があります。

2006年には開幕2日前に現コーチの青木勇人投手と広島の福地寿樹選手のトレードが成立しました。
もともと環境を変えたいと考えていたようでライオンズ移籍後は一気にブレイクを果たし俊足を武器に外野のレギュラー格に定着しました。
しかし2007年オフにFAで石井一久投手を獲得した際にヤクルトの戦略を読み違えてプロテクトリストから外してしまい、人的補償で指名されて移籍となってしまいました。

2010年には春季キャンプ中に赤田将吾選手とオリックスの阿部真宏選手のトレードが成立しました。
ライオンズとしては内野手が補強ポイントでしたが、それ以上にオリックス側がキャンプ中の期待の若手外野手が急死した事による緊急補強の意味合いが強かったと思います。

阿部選手はライオンズであまり結果を残せなかった一方で赤田選手はオリックス、更に移籍した日本ハムでいぶし銀の活躍を見せており結果的にオリックスに利のあったトレードだと思います。
なお両選手共に現在はライオンズでコーチを務めています。

2018年は開幕の約2週間前に岡本洋介投手と阪神の榎田大樹投手のトレードが成立しました。
当初はリリーフとして期待されましたが先発左腕が不足しているチーム事情からローテ入りを果たすと二桁勝利を挙げてリーグ優勝に貢献しています。
なお引退後はバイメカ担当を経て今年からコーチに就任しています。

今年のライオンズはまだ打線に不安があるとはいえ開幕までのトレードは可能性が低いと思います。
それでも昨年もトレードで高松渡選手を獲得するなど近年はシーズン中にトレードに動くケースも多いだけにシーズン中の動向にも注目したいです。


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ライオンズ選手の出戻りトレード

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ライオンズ復帰


日本ハムとのトレードが成立し佐藤龍世選手がライオンズに復帰しました。
過去にもライオンズの選手が絡む出戻りトレードがありました。

1993年オフには鈴木哲投手がトレードで広島に移籍しました。
ライオンズではドラフト2位で入団したもののなかなか結果が出て今戦でしたが広島では移籍初年度に36試合に登板する活躍を見せました。
しかし翌年は低迷するとオフに金銭トレードで復帰しましたが目立った活躍はできずに1年限りで引退しています。

1997年オフには富岡久貴投手がトレードで広島に移籍しました。
逆指名でライオンズに入団しましたが制球難もあり1軍定着できないでいました。
広島では過去最多の登板数を記録したものの制球難を克服できないでいると僅か1年で金銭トレードでライオンズに復帰しました。
もしかすると最初から1年限定での移籍だったのかもしれません。
なお以降もトレードや戦力外でのライオンズ復帰を経験した稀有な選手です。

他にも後藤光貴投手が金銭トレード、黒田哲史選手が無償トレードでライオンズに復帰していますが、いずれも戦力外通告後のトレードでありライオンズで引退させるための獲得だったでしょうか。

過去にトレードで復帰した選手達はその後目立った活躍はできませんでした。
佐藤選手はまだ若いだけにレギュラー争いに加わるような活躍を期待したいです。


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3度のトレードでの放出を経験したドラ1左腕

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1997年:金銭トレード


富岡久貴投手は1994年ドラフトでライオンズを逆指名して入団しました。
しかし速球派左腕として期待されたものも制球難の影響で1軍の出場機会をほとんど得られないまま1997年オフに金銭トレードで広島に移籍しました。

広島では自己最多の16試合に登板するとオフに金銭トレードでライオンズに復帰しました。
僅か1年での復帰となった事からあらかじめ両球団間で合意していたのかもしれません。

2002年:2対2の交換トレード


ライオンズ復帰後はまた登板機会を得られず3年間で10試合の登板に留まります。
すると2002年オフに中嶋聡選手と共に細見和史投手、石井義人選手との2対2の交換トレードで横浜に移籍しました。



このトレードではライオンズが獲得した石井選手が主力に成長しました。
一方で富岡投手も2003年はキャリアハイとなる38試合に登板します。
更に2004年には10年目にしてプロ初勝利を挙げたものの4試合の登板に留まり自由契約になるとトライアウトを経てライオンズに復帰しました。

2005年:金銭トレード


ライオンズに復帰したものの2005年は1軍登板を果たせませんでした。
するとそのオフに金銭トレードで楽天に移籍しました。

2006年で創設2年目となり選手層の厚くなかった楽天ですが、富岡投手はここでも1軍登板を果たせないまま2007年限りで退団しました。その後はBCリーグ群馬でのプレーを経て2009年限りで引退しています。

総括


同一球団から3度トレードで放出されるという珍しい経歴の選手となりました。
逆に言うと放出後もまたライオンズに復帰させている事からサウスポーとして潜在能力を高く評価していたのかもしれません。
ただし逆指名のため交渉時に何か条件があった可能性もあるのではと思ってしまいます。
いずれにせよドラフト1位ながらも期待通りの活躍をできなかったのは残念でした。


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ライオンズファン歴35年。ブログでライオンズに関する記事を書いています。
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