トレード史

1992年トレード:球団の温情による捕手同士のトレード

IMG_1393

1対1の交換トレード


1992年シーズ中にライオンズの大久保博元選手とジャイアンツの中尾孝義選手のトレードが成立しました。

大久保選手は1984年ドラフト1位で入団しますが捕手としては伊東勤選手、スラッガーとしては1学年下の清原和博選手という高い壁に阻まれ出場機会を得ることができませんでした。
しかしジャイアンツ移籍後はスタメンマスクを被る機会も多く打撃でも15本塁打を放つ活躍を見せると、翌年には4番で起用される事もありました。
コーチとの確執もあり1995年限りで引退しましたが野球人生を大きく変えるトレードとなりました。

一方の中尾選手はドラフト1位でドラゴンズに入団し、トレード移籍したジャイアンツでも捕手や外野手として活躍していましたが、故障により出場機会を減らしていたところでライオンズに移籍となりました。
しかしライオンズでも出場機会を得られず1993年限りで引退しています。

総括


移籍後は4番も経験するなどの活躍を見せた大久保選手に対し、中尾選手は結果を残せなかったため結果としてはライオンズが損をした形となりました。
しかしこのトレードは出場機会に恵まれなかった大久保選手に対する根本球団管理部長の温情によるものだったようです。
ライオンズに残留した場合は同様の活躍を見せる事はできなかったと思いますので、戦力的にダウンした訳でもないと思っています。

なお中尾選手の獲得はグループ会社であるプリンスホテル出身という事も影響していたのではと邪推しています。


にほんブログ村 野球ブログ 埼玉西武ライオンズへ
↑ポチッとして頂けると嬉しいです


2010-2011年トレード:積極的な捕手補強

IMG_1370

1対1の交換トレード


2010年シーズ中にライオンズの山岸穣投手とスワローズの米野智人選手の交換トレードが成立しました。

米野選手はスワローズで正捕手を掴みかけたシーズンもあったものの、打撃に難があったため控え捕手の座に甘んじていました。
ライオンズ移籍後も1軍出場はほとんど2012年に外野手にコンバートされると、4月のホークス戦では今でもライオンズファンの印象に強く残っている逆転満塁ホームランを放っています。
しかし以降は結果を残せず2015年オフに戦力外となりファイターズに移籍しました。

山岸投手はリリーフとして活躍したシーズンはあったものの出場機会を減らしていました。
スワローズ移籍後も結果を残せず2012年限りで引退しています。

金銭トレード


2011年シーズン中にはジャイアンツから星孝典選手を金銭トレードで獲得しました。

ジャイアンツではほとんど出場機会を得られなかったものの、ライオンズ移籍初年度は40試合に出場してキャリアハイの成績を残しました。
その後も貴重な控え捕手として活躍しましたが2015年以降は1軍出場が無く、2016年限りで引退しました。

引退後はライオンズの2軍コーチに就任しましたが故障者が続出して捕手不足に陥った2019年シーズン中には育成選手として現役復帰しています。
2019年シーズン終了後にライオンズを退団し現在はイーグルスのコーチを務めています。

1対1の交換トレード


2011年オフにはライオンズの後藤武敏選手とベイスターズの武山真吾選手の交換トレードが成立しました。

武山選手はベイスターズの捕手の若返りに伴い一定の出場機会を得ていました。
しかしライオンズ移籍後は病気の影響などもありほとんど出場機会を得る事ができず、2014年シーズン中に金銭トレードでドラゴンズに移籍しました。
ドラゴンズでは控え捕手として再び出場機会を得て2019年まで現役を続けました。

新人で開幕4番を務めた後藤選手ですが以降は結果を残せないシーズンが続いていました。
ベイスターズ移籍後は主に代打として勝負強い打撃でチームに貢献しました。
しかし2017年以降は出場機会を減らすと2018年限りで引退しています。

総括


2010年シーズン開幕前に炭谷銀仁朗選手が故障で離脱し、オフには細川亨選手が移籍した影響で積極的に捕手の補強に動いた印象です。
その中で米野選手は外野転向後に印象的な一発を放ち、金銭で獲得した星選手は控え捕手としてジャイアンツ時代以上の活躍を見せてくれました。
しかし武山選手はライオンズで活躍できなかった一方で後藤選手はベイスターズで代打の切り札として結果を残しており、ライオンズとしては戦力ダウンとなってしまいました。


にほんブログ村 野球ブログ 埼玉西武ライオンズへ
↑ポチッとして頂けると嬉しいです


2013年トレード:ショートの穴を埋めるためにベテラン野手を獲得

IMG_1348

1対1の交換トレード


2013年シーズ中にライオンズの長田秀一郎投手とベイスターズの渡辺直人選手のトレードが成立しました。

ライオンズの黄金期以降は石毛宏典選手、田辺徳雄選手、松井稼頭央選手、中島裕之選手という名選手達がショートのレギュラーを務めました。
しかし2012年オフに中島選手が移籍すると、2013年シーズンは穴を埋める選手が出て来ずレギュラーを固定できない状況が続いていました。
その状況で内野手補強のためにベテラン野手に白羽の矢が立った形となりました。

移籍初年度は主にセカンドやサードとして起用されたものの打撃面では目立った成績を残す事ができませんでした。
しかし2014年は規定打席には到達しなかったものの主に2番ショートとして活躍し、翌年以降は内野の全ポジションを守るユーティリティプレイヤーとしてチームに貢献しました。
しかし2017年に源田壮亮選手が入団しショートに定着した事で出場機会を減らすと、その年限りで自由契約となり古巣イーグルスに復帰しました。

一方の長田投手は2002年ドラフトでライオンズに入団し主にリリーフで活躍しました。
ベイスターズ移籍後もセットアッパーとしてまずまずの成績を残しました。
しかし2016年に出場機会を減らすとそも年限りで引退しています。


総括


両選手共に移籍後もまずまずの活躍を見せ両球団にとって良いトレードだったと思います。
ライオンズとしては内野が安定していない時期だったため、複数ポジションを守れるベテランの加入により内野陣が引き締まったように思えます。
しかし2017年は出場試合は減ったもののまだ十分に1軍で活躍できる状態であったため自由契約は早かったと思いますし。
結果として昨年のCS争いの中で引退試合で出場した渡辺選手の活躍でイーグルスに敗れた事でCS争いから交代し、痛いしっぺ返しを喰らう事になってしまいました。


にほんブログ村 野球ブログ 埼玉西武ライオンズへ
↑ポチッとして頂けると嬉しいです


2012年トレード:ライオンズ愛を持っていたいぶし銀内野手を放出

IMG_1317

1対1の交換トレード


2012年オフにライオンズの原拓也選手とバファローズの山崎浩司選手のトレードが成立しました。
左打ちと右打ちの違いはあるもののタイプ的には似た内野手同士のトレードで、更に山崎選手の方が4歳上で意図がよく分からなかった記憶があります。

山崎選手は近鉄、広島、オリックスに続いて4チーム目の所属となりました。
2013年は開幕1軍入りを果たしますが故障もあり45試合の出場で打率1割台と低迷します。
翌年はシーズン序盤で手を故障し出術を行ったため22試合のみの出場に終わると、この年限りで退団となりました。

原選手は2006年ドラフト3位で入団し、2011年にはライオンズ歴代最多の51犠打を記録するなどいぶし銀の選手として活躍しました。
しかし重要な場面でのエラーやバントミスなどが目立ちレギュラー獲得はなりませんでした。
トレードが決まった際には「バファローズで頑張ってライオンズに必要とされればまた帰ってくるチャンスがある」と語っており、想像以上にライオンズ愛を持っていてくれた事に驚きを感じると同時に是非ともまた戻ってきて欲しいと思った記憶があります。
バファローズでは内野の全ポジションを守れるユーティリティプレイヤーとして活躍しました。
しかし徐々に打撃成績が低迷していき2016年限りで引退しています。

総括


発表時に少し疑問を感じたトレードですが結果的に原選手の方が活躍を見せ、戦力的にはダウンとなってしまったと思います。
またトレード時にライオンズ愛を覗かせたため放出して欲しくなかったと感じてしまいました。
なお現役時代のライオンズ復帰は叶わなかった原選手ですが、2019年からはライオンズアカデミーのコーチを務めています。


にほんブログ村 野球ブログ 埼玉西武ライオンズへ
↑ポチッとして頂けると嬉しいです


2002年トレード:FA獲得選手を放出し天才打者を獲得

IMG_1287

2対2の交換トレード


2002年オフにライオンズの中嶋聡選手、富岡久貴投手とベイスターズの石井義人選手、細見和史投手のトレードが成立しました。

石井選手は地元埼玉出身で天才的な打撃が魅力でしたが守備に難がありベイスターズでは出場機会に恵まれませんでした。
しかしライオンズでは2004年から出場機会を増やし規定不足ながらも打率3割を記録すると、2005年にはレギュラーに定着してリーグ4位の打率を記録しました。
以降も準レギュラーや代打として打撃でチームの勝利に貢献しています。
2007年オフには披露宴の場で背番号5への変更が発表されるサプライズもありました。
しかし2011年に不振で出場機会を減らすと自由契約となりジャイアンツに移籍しています。

細見投手はドラフト1位でベイスターズに入団したものの結果を残せませんでした。
ライオンズでも2試合の登板に留まり1年限りで退団しタイガースに移籍しました。

中嶋選手は1997年オフにライオンズ初のFA獲得選手となり松坂投手先発時を中心に2番手捕手として活躍していましたが、2002年は出場機会を減らしていました。
ベイスターズでは結果を残せず1年限りでファイターズに移籍しましたが、ファイターズでは2015年まで現役を続けており、実働29年はNPB最長タイ記録となっています。

富岡投手はライオンズにドラフト1位で入団後、1998年にカープにトレードで移籍した後1999年に復帰しており、2度目のトレードでの放出となりました。
しかしベイスターズでも結果を残せず2004年オフに再度ライオンズに復帰しますが、翌2005年オフには金銭トレードでイーグルスに移籍しています。

総括


古巣では出場機会に恵まれなかった石井選手がトレードをきっかけに才能を開花させて主力に定着するというトレードの醍醐味のような移籍だったと思います。
また中嶋選手はベイスターズでは結果を残せなかったものの、その後ファイターズに移籍した事で結果的に選手生命が延びたように思えます。

なお富岡投手はいずれの球団でも結果は残せなかったものの、同一球団からの3度のトレード放出と2度の復帰を経験するという珍しい選手でした。


にほんブログ村 野球ブログ 埼玉西武ライオンズへ
↑ポチッとして頂けると嬉しいです


スポンサードサイト
Twitter
ライオンズファン歴35年。ブログでライオンズに関する記事を書いています。