FA/ポスティング史

来年以降は防ぎたい主力選手の国内移籍

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主力の移籍


今オフは森友哉選手がFA権を行使してオリックスに移籍しました。
ここ数年はFA権を取得した選手の引き止めには成功していましたが4年ぶりに国内球団への主力の移籍となってしまいました。
ここで過去にFAとポスティングで移籍した選手達を改めて見てみます。
(国内移籍選手海外移籍選手)

先発投手:工藤公康投手、帆足和幸投手、岸孝之投手、野上亮磨投手、松坂大輔投手、菊池雄星投手
中継投手:許銘傑投手、森慎二投手、牧田和久投手
抑え投手:豊田清投手、涌井秀章投手

捕手:細川亨選手、炭谷銀仁朗選手、森友哉選手
一塁手:清原和博選手
二塁手:片岡易之選手、脇谷亮太選手、浅村栄斗選手
三塁手:石毛宏典選手
遊撃手:松井稼頭央選手、中島裕之選手
外野手:和田一浩選手、秋山翔吾選手

ライオンズはポスティングでのMLB挑戦を認めてきた事もあり外野を除けば2チームのスタメンが作れそうなほど主力の移籍が相次いできました。
その状況でも優勝争いに食い込んできましたが若手の成長も追いつかなくなってきた部分もあります。

それでも栗山巧選手、中村剛也選手は生涯ライオンズを貫き、近年では金子侑司選手、増田達至投手、岡田雅利選手などがFA権を行使して残留しました。
更に今オフも外崎修汰選手、源田壮亮選手が複数年契約を結ぶなど流れは変わってきています。

夢を追うためのMLB移籍はある程度やむを得ないかもしれませんが、来年は山川穂高選手のFAも控えているだけにこれ以上の主力の国内移籍は防いで欲しいところです。


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あまりライオンズでは活躍できていない過去の人的補償獲得選手

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過去の人的補償


FAでライオンズから国内他球団に移籍したのは森友哉選手で16人目となりました。
FA導入当初はほとんど金銭での補償だった事や相手チームのプロテクトとの絡みもあり6選手を人的補償で獲得しています。
(各選手の成績はライオンズ時代のみのものです)

江藤智選手157試合369打数80安打15本塁打54打点 打率.217
2005年オフに豊田清投手の補償として巨人から獲得しました。
既に衰えが見えはじめていたとは言え指名打者や代打として存在感を示すと同時に若手の多いチームの中で良いお手本にもなりました。

岡本真也投手69試合0勝3敗24H0S 防御率3.88
2007年オフに和田一浩選手の補償として中日から獲得しました。
前年まで4年連続で50試合に登板するなど主力として活躍しており当時手薄だったリリーフ陣の軸として期待されました。
しかし一定の登板機会を得たものの安定感を欠き2年で自由契約となっています。

脇谷亮太選手214試合440打数123安打5本塁打42打点 打率.280
2013年オフに片岡治大選手の補償で巨人から獲得しました。
いきなり背番号7を与えられた事もあり当初はファンの評価早くなかったものの貧打に苦しんだチームの中で存在感を示す活躍を示しました。
しかし2015年オフに自身がFA権を行使して巨人に復帰しています。

中郷大樹投手14試合1勝0敗1H0S 防御率6.45
2013年オフに涌井秀章投手の補償でロッテから獲得しました。
やはり手薄だったリリーフとして期待されたものの結果を残せず、2年目には1軍登板が無いままオフに自由契約となってしまいました。

高木勇人投手10試合1勝2敗0H0S 防御率8.59
2017年オフに野上亮磨投手の補償で巨人から獲得しました。
先発の穴を埋める存在として期待されたものの巨人時代から成績が右肩下がりだった事もあり打ち込まれるケースが多く2年限りで退団となりました。

内海哲也投手11試合2勝3敗0H0S 防御率4.50
2018年オフに炭谷銀仁朗選手の補償として巨人から獲得しました。
1軍での登板は限定的になってしまったものの若手のお手本として存在感を示し、来季からはファームの投手コーチに就任しました。

江藤選手、内海投手は選手として以外の期待もあったと思いますが、その他の即戦力として期待された選手達はあまり結果を残せませんでした。
一方で石井一久投手を獲得した際に人的補償でライオンズからヤクルトに移籍した福地寿樹選手は移籍後に盗塁王を獲得する活躍を見せています。

プロテクトの影響もあり他球団でも人的補償で獲得した選手はあまり活躍していません。
しかし広島の一岡投手、横浜の平良投手は移籍後にブレイクし、最近では楽天の酒居投手、ロッテの小野投手はリリーフとして活躍するなど成長途中の若手が成功している傾向にあります。

今年の森選手の補償としては人的補償を選択する方針ですのでどのような狙いで選手を獲得するのかたのです。


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2019年FA:チームに大きな影響を与えたリードオフマンのMLB挑戦

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FA移籍の歴史


1993年にFA制度が導入され以降多くの選手がライオンズから移籍しています。
そこで各年のライオンズに関わるFA移籍を振り返ってみたいと思います。
2019年は1選手がライオンズから移籍しました。

秋山翔吾選手


秋山翔吾選手は2010年ドラフト3位でライオンズに入団しました。
ルーキーイヤーからは一定の出場機会を得るとライオンズ在籍時には首位打者1回、最多安打4回、ベストナイン4回、ゴールデングラブ賞6回を獲得しています。
また2015年にはNPB記録のシーズン216安打を放ちました。

そして2019年オフにFA権を行使すると憧れであったMLB移籍を果たしました。
しかし移籍後は2年連続で打率は2割台前半に0HRと不本意な成績に終わっています。

総括


​国際大会を経験しておりMLBへの移籍は仕方ないかなという思いでした。
しかし山賊打線から多くの主力が移籍しましたが
秋山選手が抜けた後のリードオフマンの穴は埋められていないだけにチームへの影響は1番大きかったと思います。

MLBでは結果を残せていない秋山選手ですが半端な状態でNPBに復帰する事なく満足いくまでMLBでプレーして欲しいです。
そのため来シーズンは1番打者に固定できるような選手に出てきて欲しいところです。

なおFA移籍が相次いだライオンズですが球団の対応が変わってきた事もあり現時点で秋山選手が最後の移籍選手です。
MLB挑戦はある程度仕方がないですが今後は他球団への主力流出を防いで欲しいです。


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2018年FA:ファンの反応が正反対となった主力野手達の移籍

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FA移籍の歴史


1993年にFA制度が導入され以降多くの選手がライオンズから移籍しています。
そこで各年のライオンズに関わるFA移籍を振り返ってみたいと思います。
2018年は2選手がライオンズから移籍しました。

浅村栄斗選手


浅村栄斗選手は2008年ドラフト3位でライオンズに入団しました。
入団3年目からレギュラーに定着するとライオンズ在籍時には打点王2回、ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞1回を獲得しています。

しかし2回目の打点王を獲得しリーグ優勝に貢献した2018年オフに他球団の評価を聞きたいとFA宣言を行い最終的に楽天に移籍しました。
なお移籍に伴う補償は金銭を選択しています。

移籍後も本塁打王を獲得するなど楽天の主力として活躍しています。

炭谷銀仁朗選手


炭谷銀仁朗選手は2005年高校生ドラフト1位でライオンズに入団しました。
1年目から開幕スタメンの座を勝ち取るとライオンズ在籍時にはベストナイン1回、ゴールデングラブ賞2回を獲得しています。
更に2017年からは念願の背番号3に変更し、2018年にはキャプテンに就任しました。

しかし2018年は森友哉選手のレギュラー定着、岡田雅利選手の台頭に伴い出場機会を大きく減らしたたため「野球選手としてもう1回勝負したい」とFA権を行使し巨人に移籍しました。
移籍後は主に2番手捕手として活躍しましたが2021年に再び出場機会を減らすとシーズン中に金銭トレードで楽天に移籍しています。

炭谷選手の移籍に伴う補償としては内海哲也投手を獲得しました。
移籍1年目は1軍登板が無いなどライオンズ移籍後は現時点で2勝に留まっています。
しかし内海投手を師と仰ぐ渡邉勇太朗投手が今シーズン大きく飛躍するなどベテランが少ない投手陣の中で若手のお手本として存在感を放っています。

総括


浅村選手はFA宣言時にはライオンズ残留が最優先という旨のコメントをしていたため移籍決定時にはファンを大きく落胆させました。
また他球団を含めた交渉時の言動や移籍決定までの経緯などもありライオンズからは大きく反感を買う移籍となってしまいました。

一方で炭谷選手は球団として森選手を正捕手に据えたいという意向が明らかだったものの2014年オフにFA権を取得した際には行使せず、森選手が正捕手に成長してからの移籍となりました。
そのためファンとしても移籍は仕方ないという反応や森選手の独り立ちまで待ってくれたという感謝なども多かったように思えます。


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2018年ポスティング:左腕エースが念願のMLB挑戦

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ポスティングの歴史


1998年にポスティング制度が導入されました。
選手の権利ではなく球団主導の制度ではありますが、他球団と比べてライオンズからは多くの選手がポスティングを利用してのMLB挑戦を目指しています。

菊池雄星投手


2018年オフに菊池雄星投手がポスティング申請を行いました。

菊池投手は2009年ドラフト1位で6球団競合の末にライオンズに入団しました。
ドラフト前は即MLB移籍も検討していたほどもともとメジャー志向の高い選手でした。
プロ入り後は故障などで少し出遅れたものの2013年頃から先発ローテーションに定着し最多勝1回、最優秀防御率1回、ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞1回を獲得しました。

ポスティング申請後は交渉の末にマリナーズに入団しました。
しかし入団から2年間は防御率5点台と満足のいく結果を残せませんでした。
今シーズンはチーム事情もあり勝ち星は伸びないながらも開幕から高いQS率を誇っていたものの終盤に入り疲れからか崩れる事が増えてきました。
来シーズン以降に繋げるためにも復調して良い形でシーズンを終えて欲しいです。

総括


安定感の高かったエースの移籍はチームとしてはやはり痛かったと思います。
また2018年は苦手ソフトバンクに対して初勝利を挙げたものの、CSではソフトバンクに打たれて日本シリーズ進出を逃しただけにもう1年リベンジして欲しい気持ちもありました。
しかしもともとMLBへの憧れもあり移籍はちょうど良いタイミングだったと思います。

MLBでは苦戦しているものの今シーズンは結果を残しているだけにこの状態でライオンズに復帰した場合はどの程度の成績を残せるのか興味はあります。
ただしやはり半端な状態で帰国はせずにMLBで先発投手として活躍し続ける姿を見せて欲しいと思います。


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ライオンズファン歴35年。ブログでライオンズに関する記事を書いています。
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