ドラフト史

ドラフト1位競合史:大学No.1左腕を引き当てるも未勝利に終わった1982年

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ドラフト1位競合


西武ライオンズとなってからドラフト1位指名で競合した年の抽選結果と指名選手の成績を振り返ってみたいと思います。

3球団競合


1982年ドラフトでは立教大の野口裕美投手を指名しました。
阪急中日との競合の結果見事にライオンズが交渉権を獲得しています。

抽選を外した阪急は榎田健一郎投手、中日は鹿島忠投手を指名しました。
各選手のNPBでの通算成績は以下のようになっています。

野口投手5試合 0勝0敗-H0S 防御率5.11
榎田投手7試合 0勝0敗-H0S 防御率13.97
鹿島投手
405試合 36勝28敗-H14S 防御率3.95

野口投手は当時の東京六大学歴代2位となる通算96奪三振を記録するなど即戦力左腕として期待されました。
しかしプロ初登板ではまずまずのピッチングを見せたものの以降は故障で球威が落ちたこともあり6年間のプロ生活で未勝利に終わっています。

また榎田投手も故障に苦しむなど期待に応える活躍を見せられませんでした。
一方で鹿島投手はリリーフとして球団歴代10位の登板数を記録し1988年のリーグ優勝に貢献するなどチームの主力として活躍しました。

結果論としては野口投手はプロで結果を残せず他球団が一本釣りや外れ1位で指名した選手の方が活躍した年となりました。
ただしプロ入り前の評価は高く活躍できなかったのは故障の影響であったため、競合覚悟での1位指名という判断自体は間違いではなかったのではと思っています。


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歴代一本釣りドラフト:黄金期の正捕手の獲得に成功した1981年

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一本釣り


西武ライオンズとなってからドラフト1位指名の一本釣りに成功した選手と他球団の1位指名選手の成績を振り返ってみたいと思います。

黄金期の正捕手


1981年ドラフトでは所沢高校の伊東勤選手の一本釣りに成功しました。

伊東選手は熊本工業に在籍して3年次には甲子園にも出場していましたが定時制課程に在籍しており卒業まだあと1年かかるため、当時の根本陸雄監督が所沢高校に編入させた上で球団職員として採用していました。
しかし他球団からもNPBに対しドラフトで伊東選手を指名して良いかという問合せがあったため、ライオンズとしても1位という正当な評価での指名を行ったようです。
その意味では根本氏が辣腕を振るった時代のドラフトであり純粋な一本釣りとは言えないかもしれません。

入団後は3年目から正捕手に定着すると以降も黄金期の扇の要として活躍しました。
守備だけでなく打撃面も捕手としては当時は打てる部類だったと思いますし、ベストナインを10回、ゴールデングラブ賞を11回獲得して2003年まで現役を続けました。
一軍成績:2379試合 打率.247 156本塁打811打点134盗塁

他球団の1位指名選手としては巨人の三本柱として159勝を積み上げた槇原投手、広島の炎のストッパー津田投手、近鉄のいてまえ打線を支えて後にライオンズにも加入した金村選手などの名選手達がいます。

それでも黄金期の正捕手として活躍し監督としても日本一となった伊東選手を囲い込みしたとは言え一本釣りで指名できたのは大成功だった年だったと思います。


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福大大濠・柴田獅子投手の指名はあるか?過去のドラフト候補だったレオ選手は?

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ドラフト候補


福大大濠高校のエース柴田獅子(レオ)投手は今年のドラフト候補です。
ライオンズファンだった祖父の影響でつけられた名前のようです。

過去にもレオという名前を持つドラフト候補達がいました。

2008年には報徳学園の左腕、近田玲王投手が注目選手の1人でした。
下級生時から注目されていたものも一時イップスに陥るなど3年次はやや伸び悩み、ドラフト3位でソフトバンクに入団しました。

しかしプロ入り後は一軍登板を果たせず2012年限りで退団となってしまいました。
以降はJR西日本を経て現在は京都大学野球部の監督を務めています。

2017年には日大三高の金成麗生選手が上位候補として名前が上がっていました。
左投左打で投げては最速150km/h、打っては高校通算29本塁打と投打で注目されていました。

しかし最終的に社会人経由でのプロ入りを目指しプロ志望届を出さずにトヨタ自動車に入社しました。
その後は目立った活躍を見せられず現在も同社に在籍しています。

今年の柴田獅子投手は6日の夏の甲子園予選で5回をノーヒットに抑える快投を見せました。
ライオンズは野手ドラフトが予想されるため今後も好投を続けて評価が上がるとライオンズとは縁が無い選手となってしまうかもしれません。

それでも昨年は村田怜音選手を獲得しましたが、今年はレオ選手の獲得となるか注目したいところです。


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ライオンズ育成出身選手初となる先発登板が近づく菅井投手

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育成入団選手


2日に菅井信也投手が支配下契約を結びました。

育成ドラフトで指名された野手はこれまで藤澤亨明選手、水口大地選手、戸川大輔選手、齊藤誠人選手、中熊大智選手と現役の高木渉選手、長谷川信哉選手、古市尊選手、滝澤夏央選手が支配下登録を勝ち取っています。
そして水口選手が育成出身選手としての初安打、初盗塁、戸川選手が初本塁打を記録しています。

一方で投手は野手より指名人数が少なかった事もあり赤上優人投手、水上由伸投手、豆田泰志投手に続いて菅井投手が4人目の支配下登録選手となります。
投手では水上投手が育成出身選手の初勝利、初ホールド、初セーブを記録しているだけでなく新人王、更には最優秀中継ぎのタイトルを獲得しています。

なお水上投手、豆田投手はここまでリリーフでの登板のみのため菅井投手が予定通り交流戦で先発デビューとなればライオンズ育成出身投手初となる先発登板を果たす事になります。
過去には大窪士夢投手、出井敏博投手は二軍では先発経験があるものの支配下登録を勝ち取れず、赤上投手は二軍で先発として好成績を収めて支配下登録を勝ち取ったものに一軍登板の機会が無いまま育成再契約となっています。

菅井投手渡辺久信GMが登板予定は決まっていると明言し既に一軍練習にも合流しておりデビューは間違いないだけに、先発としてしっかり試合を作って初登板初先発初勝利を達成してくれる事を期待したいです。


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ドラフト1位競合史:黄金期のチームリーダーを引き当てた1980年

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ドラフト位競合


西武ライオンズとなってからドラフト1位指名で競合した年の抽選結果と指名選手の成績を振り返ってみたいと思います。

6球団競合


1980年ドラフトでお膝元プリンスホテルの石毛宏典選手を指名しました。
プロ拒否から一転ライオンズからの1位指名の場合のみプロ入りという密約を感じさせる姿勢を見せましたが、阪急との競合の結果見事にライオンズが交渉権を獲得しています。

抽選を外した阪急は川村一明投手を指名しました。
各選手のNPBでの通算成績は以下のようになっています。

石毛選手1796試合 打率.283 236本塁打847打点243盗塁
川村投手:入団せず

石毛選手は1年目からショートのレギュラーに定着し新人王を獲得する活躍を見せます。
以降も黄金期のショート、サードのレギュラーとして打撃タイトルの獲得はなかったもののシーズンMVPを1回、ベストナインを8回、ゴールデングローブ賞を10回獲得しました。
更に大学時代に主将を努めていた経験からチームリーダーとして黄金期の個性的な選手達をまとめ上げており、抽選で引き当てる事ができたのは非常に大きかったと思います。

一方で川村投手は入団を拒否してプリンスホテルに進み、1983年ドラフト4位でライオンズに入団しています。
またこの年のドラフトでは他球団から指名した高山投手、瀬戸山選手もプリンスホテルに進んでおり当時の堤オーナー、根本監督の力を感じてしまいます。


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ライオンズファン歴35年。ブログでライオンズに関する記事を書いています。
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