強打のショート
昨年限りで中日を退団した中島宏之選手が引退を決断しました。
中島選手は2000年ドラフト5位でライオンズに入団しました。
プロ入り後にショートに転向すると松井稼頭央選手がMLBに移籍した2004年からレギュラーに定着し、以降は中軸として二度の日本一に貢献しました。
守備には難があったものの最高出塁率を2回、最多安打を1回獲得するなど打撃面でチームを牽引しました。
2011年にはポスティングを申請しヤンキースが入札したものの合意には至りませんでした。
覚悟が足りないとの批判もありましたが、スター選手揃いの中でレギュラー争いに加わる事なく控えと明言された事が影響したようです。
翌2012年オフにはFA権を行使したアスレチックスに移籍し念願のMLB挑戦を果たしました。
しかし故障によりマイナーリーグスタートとなると、結局2年間でメジャー昇格を果たす事ができませんでした。
ライオンズだけでなく球界を代表する打者だっただけに全く通用しなかったのは少なからずショックを受けた記憶があります。
2014年オフには日本球界復帰を決断しライオンズも獲得に動いたもののオリックスに入団しました。
ショートのポジションは松井選手から中島選手の世代交代がスムーズに進んだのと対照的に、中島選手の穴を埋められていなかっただけに他球団移籍となったのはチームにとっても痛手だったと思います。
しかし中島選手が復帰しなかったからこそ源田壮亮選手の獲得に結びついたのかもしれません。
その後は巨人、中日の移籍を経て昨年オフに自由契約となり、残り72本に迫った2000本安打達成に向けて現役続行を模索したもののNPB球団からのオファー無かったようです。
MLB挑戦が無ければ2000本安打も達成していたと思いますがタラレバの世界ですし、やはり夢を追うという決断は間違いでは無かったと思います。
現時点では今後については未定です。
MLBからのNPB復帰時の経緯を考えるとライオンズに関わる可能性は低そうですが、新天地での活躍も応援したいと思います。

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